電磁波はコロナウイルスに効く!?

紫外線の殺菌作用については、多くの研究結果がある。作用の仕組みは完全に解明されたとは言い難いが、作用自体は多くの実験結果やデータが示されている。世の中には殺菌灯などとして既に多数の商品が出回っており、例えば厨房・衛生機器やハリ治療院の消毒器などで広く応用されている。多くが紫外線領域の電磁波(波長254nm付近)を使用したものだが、一方でこの種の電磁波による人体への影響(特に健康)も指摘されてきたため、人への照射を目的としない機器のみ製品化されて来た経緯がある。

ところが最近では研究が進み、殺菌作用はあるが人体にはほぼ無害という、人にやさしい紫外線領域の電磁波(波長222nm付近)の活用が始まった。様々なウイルスに対して有効であり、例えば、新型コロナウイルスやインフルエンザを含む全ての菌/ウイルスに対して効果があるという。照射強度によっては、短い照射時間でも効果があり、様々な生活空間や公共空間での応用が考えられている。

電磁波は殺菌作用がある!?

それにしても、この種の研究成果は、気の遠くなるくらい多くの実験条件を一つ一つ試した結果得られたものと思われる。世界の研究者・技術者たちに、敬意を表したい。

《この記事を書いた人》

齊藤 健

株式会社セイエンタプライズ シールド事業部
技術代表

齊藤 健Saito Takeshi

電磁波に関する研究者。技術士(電気電子部門)。第一級陸上特殊無線技士。電磁波シールドに関する広く深い知識と経験を有す。大手総合建設会社にて技術研究所 主任研究員などを務める。
延べ約80件の知的財産に貢献。IEEEなどで論文掲載。過去400年間の常識を覆したと言われる開放型磁気シールドの発明などの功績が認められ、Who's Who in the World(世界の紳士録)に選出。国家プロジェクト(経済産業省 戦略的基盤技術高度化支援事業)のリーダーも務め、将来を期待される技術分野の代表的存在。