電磁波で温度がわかる!?

私たち人間も電磁波を発していると言ったら、驚く人も多いかもしれない。最近は、あらゆる場所で検温が実施されるようになった。おでこや手首に非接触でかざすタイプの体温計や、検温技術と顔認証技術を組み合わせたシステムもあり、後者は顔全体の温度分布がサーモグラフィーとして測定できる。

私たちの身体も含めあらゆる物体の各部位は、その温度に応じて異なる周波数の赤外線を放射している。赤外線は、波長が概ね700nm(ナノメートル)~100万nm(=1mm)の電磁波。可視光線(人の目に見える電磁波)の内、赤色(波長625~780nm)の外にあるという意味で、赤外線と呼ばれている。

電磁波で温度の分布までわかる

赤外線の発見は1800年に遡る(Sir Frederick William Herschelによる)。現代において赤外線は、体温測定の他にも、例えば天体観測、建築物の調査、ストーブ、オーブントースター、通信など、様々に応用されている。世界の研究者・技術者たちに、敬意を表したい。

《この記事を書いた人》

齊藤 健

株式会社セイエンタプライズ シールド事業部
技術代表

齊藤 健Saito Takeshi

電磁波に関する研究者。技術士(電気電子部門)。第一級陸上特殊無線技士。電磁波シールドに関する広く深い知識と経験を有す。大手総合建設会社にて技術研究所 主任研究員などを務める。
延べ約80件の知的財産に貢献。IEEEなどで論文掲載。過去400年間の常識を覆したと言われる開放型磁気シールドの発明などの功績が認められ、Who's Who in the World(世界の紳士録)に選出。国家プロジェクト(経済産業省 戦略的基盤技術高度化支援事業)のリーダーも務め、将来を期待される技術分野の代表的存在。